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新年、武道館で子どもたちが筆をとった日

― 第62回 全日本書初め大展覧会 ―

本日1月5日、日本武道館で開催された第62回 全日本書初め席書大会に、子どもたちと一緒に参加してきました。

新年の恒例行事として長く続いているこの書初め展は、全国から多くの子どもたちが集い、日本武道館という特別な場所で一斉に筆をとる、とても伝統のある大きな行事です。

今日の東京は青空が広がり、冬とは思えないほど気持ちのいい天気。
みんなで電車に乗って向かう道中は、ワクワクとドキドキが入り混じった、少し遠足のような雰囲気でした。

初めて武道館に来た子も多く、
「武道館ってぶどうの缶なのかなぁ」なんて話す声も。
その何気ない一言に、子どもらしさと新鮮な驚きが詰まっていて、
思わずこちらも和みました。

会場に入ると、広い武道館の床いっぱいに並ぶ席。
子どもたちはそれぞれ決められた場所に座り、半紙や墨、文鎮を丁寧に準備していきます。

太鼓の音が鳴り響き、いよいよ席書スタート。
先ほどまでのおしゃべりが嘘のように、一人ひとりの表情がすっと引き締まりました。

大きな空間の中で、真剣なまなざしで筆を運ぶ姿。
その背中からは、「今、この一枚に向き合っている」という
静かな集中が伝わってきました。

書き終えたあとは、2枚の作品を並べ、自分で「どちらを出すか」を選びます。
ホッとした顔、少し誇らしげな顔、それぞれがやり切ったあとの表情をしていました。

結果や評価ももちろん大切ですが、それ以上に、こうした伝統的な行事に参加し、日本武道館という特別な場所で書くという経験そのものが、子どもたちの心に残るのではないかと思います。

新年の始まりに、大勢の中で、静かに、まっすぐに書く時間を持つこと。
それは、書道だからこそ味わえる貴重な体験です。

来年もまた、多くの子どもたちとこの場所に立てることを願いながら。
そんな気持ちで、武道館を後にしました。

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